No.964 弥次喜多

ホテルでの朝。 フロントからの電話で目が覚める。 すぐに真ん中の裕也の部屋に行き、三人揃ってチェックアウト。 腹ぺこでさんざん歩いたあげく、吉牛で遅い朝食をとり、あまりに化学チックな味にひきながらも食欲は満たされ、48号線で山形に帰る。 家の前までおくってもらって二人とバイバイ。 お気をつけて。  一度家に帰ってミミと遊び、ギターなど弾いて遊ぶが、なにかしっくりこないので気分転換に外にでかける。 昭和でガットギターを物色するが、そういう気分ではないと気付き、今度はモスで読書。 近くにおいてあったフォーラム通信をみて、映画が無性にみたくなる。 真夜中の弥次さん喜多さんとはさみ男がみたいとおもい、移動後初めてのフォーラムにいってみようと決断。 急に気分が乗ってきた。 これだ。 家にかえりさぽに電話してフォーラムの無料チケット(まだ余裕で10枚以上残ってるはず)の在処を尋ねるも、なんとすべて実家にもって帰ってきちゃったとのこと。  ぬー、もったいない。  しかたないが自腹か。   地図をみながら新生フォーラムへ。 ちょっとドキドキしたが簡単に辿り着いて安心、で、中に入ってびっくり。 ただ同じような規模で移動しただけかとおもいきや、なんと5スクリーンを擁するソラリスタイプの今時の映画館になっているじゃない。 いかにも単館のあの雰囲気がよかったんだがなー。  はさみ男のレイトは金曜しかやっていないらしく、連投の夢はかなわず今日は弥次喜多だけ。 で、この弥次喜多がおもしろかった。  ぼくは原作が死ぬほど好きで、あのなんともいえぬ奇妙で美しく気持ち悪くて悲しいしりあがりワールドをいかに映像化するのだろうと映画化発表を聞いたときから興味津々だったのだが、期待以上のすばらしい再現度に、やられた。 これはまぎれもなくぼくの愛した「弥次喜多」そのものである。 しりあがりのもつ天才的な笑いの感覚はそのままなのに、見事にクドカン流に映像向けのやり方でそれが変換されていて、少しのブレもなく、完全に映像化に成功しているのだ。 鬼才が鬼才を理解した見事な成功例。  「まゆげが武器です。」にぼくはタガがはずれ、ひとりで終始大爆笑していた。 どうも全体と笑うポイントがずれていたが…(ちゃんすがいればふたりで一緒にずれていた)  うどん市でうどんを食べ、気分爽快で家に帰り、ギター(くるり/りんご飴)を練習し、肘が痛くなってきたのでやめて、腹筋をして、寒いので居間に布団をしいて寝た。 いつもと違う景色にワクワクしてると、ミミもその変化がお気に召したようでたいそう楽しそうだった。

ところでおれの誰かに貸した原作「真夜中の〜」、どこにいっちゃったんだろう。 手元にある「~in DEEP」より断然好きなんだが。

2005-05-16-MON

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送