No.969 釣れたど〜〜〜!!!!!

萌え萌えの山を背景に、悠創の丘ピクニック。 もうね、たまらん! たまらんよ、この季節の快晴の日中ってのは。 世界が美しすぎてなにも手に付かん。 ただ、なにもせずに外にいるだけで幸福の洪水におぼれ死にそうになる。 すごいよ、自然は。  芝の上の木のテーブルに座り、山形市を東から見下ろし、それを背景に海苔巻きとカブのサラダを食べながら、目の前の家族の野球遊びを楽しむ。 食後、フットバッグでキャッチボール、フライキャスティングと楽しみ、バドミントンをするのに都合の良い場所を探し歩いているうちにウェルサンピア(旧休暇センター)にいくことに。 たしか体育館を借りれるはずだとおもってフロントに聞いてみると、体育館ではなくAスタジオというところをすすめられる。 バド3面分の広さがあって、一時間1面500円。 ひとり250円と考えるとびっくりするぐらい安い。  勝手にネットをはって、自前のバドセットで一時間たっぷりあそぶ。

大満足で家に帰り、イブニングの釣りの準備をしていると周一が歩いてやってきた。 ふたりであれこれ準備をし、予定の4時に出発。 さぽも車で編み物(ぼくのロッドケース)をして待っているというので3人で馬見ヶ崎上流へ。  前回見つけた釣りやすくしかもポイント満載な区間(こないだは最後の方に見つけたので憔悴しきっていて集中してできなかった)に最初からいってみる。  久しぶりに夕方にきたのだが、なんだか雰囲気が違う。 なんつーか、ものすごく釣れる気がする。  とりあえず自作のパラシュートを何回かポイントに流してみる、が、どうもフライの姿勢がおかしい(バランスが悪いフライは変な格好で着水してその形で安定してしまったりするので、釣れないどころか魚からはその奇妙な逆立ちしたような虫は警戒の対象にしかならん)ことに気付き、すぐに出来のいいフライに交換。 このあたり、だいぶこなれてきた。  再度、岩の上1mくらいの、いかにもついていそうなところにフライをキャスト。 今度は姿勢もいい。  と、岩の横をフライが滑っていく瞬間に、それにあわせてキラリとなにかが光った。 まさか!と興奮するのをおさえ、もう一度正確に同じ所にフライを流す。    ……………………パシャ!  グン! 「き、きた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」  大絶叫で狂喜し、少し下流にいた周一を呼ぶ。 でた、でた、でた、ついにでた、自然渓流で、しかも自分で巻いたフライで、しっかりと納得いくキャスティングでもって、いるだろうと狙ったポイントに流し、イメージ通りにデッドドリフトで流し、そして完璧なアワセのタイミングで、釣れた!  最初の一匹としてはこれ以上ないってぐらいの最高の釣れ方だ! やばいよやばいよ!  なんてこった!  しかも、夢にまでみたヤマメだよ!  うんとちいちゃいチビヤマメだけど、パーマークのうんと綺麗な、ぼくにとっちゃ最高のヤマメだよ。  周一に記念撮影してもらって、再度釣り上がる。 水面の餌に2度も反応したってことは、明らかに活性が高いということだ。 これはやり方さえ間違わなければもっと釣れる。  二人での釣りは先行者が場を荒らしてしまうので、ぼくは50mほどポイントをとばして上流へワープ。 足場がなくて四苦八苦していると、ものすごくでかいヤマメがジャンピングライズ! すげぇ! 大興奮ですぐにそのちょっと上流に流すと、でかいやつではなく今度は小さなヤマメがフライの目の前まできて、しかし見切って反転してしまう。 う〜ん、ドラグがかかったか、フライサイズが合わなかったか、よくわからんがくやしい。 何度かそのポイントをしつこく攻めているうちに、あちら岸の倒木の枝にフライがひっかかってしまった。  あれは記念すべきフライ、なんとしても救出しなくてはと、水面に出ている岩がほとんどなく、しかもかなり水深がある、普通なら恐ろしくてとても横断しようなんておもわない川の流芯を横切る。 一歩一歩慎重に確かめながら、流れにカラダを持っていかれないようにゆっくり、ドキドキしながら歩く。 川ってのは屈折のせいで見た目よりも実は随分深いもので、いつのまにかぼくはウェーダーのキャパギリギリの、みぞおち位まで水に浸かっていることに気付き、心底恐ろしくなる。 一瞬でも気を抜いたら一気に流れに足を持っていかれ、ウェーダーに水が入って溺れる。 ウェーダーを着ていて転倒すると、膝ぐらいの水深でも溺れ死ぬというようなことをきいたことがある。 こわい。 ほんとにこわい。  字義通りの死ぬ思いでなんとかフライ回収。 岸までもどって、心底ほっとする。 もう二度とこんな無茶はしないと誓う。 ああ、こわかった。  魚はいるのだが、その後もどうもむずかしい渓相がつづき、なかなか思うように流せぬまま日が暮れる。 相次ぐトラブルでリーダーが短くなったので、今日はこれにて納竿。 上流から道路にでて、一度車に戻り、荷物をおいて、周一を呼びにもう一度入渓。 最初に釣れた場所で合流。 まさにイブニングライズの時間帯、はたして本当にバシャバシャライズしまくるなんてことがあるんかい、と、向こう岸のいかにも大物がいそうなフチを眺める。 パシュ! お! パシャ! な! ポチャ!  ぬぬ!  なんつーことだ! ほんとに、あっちもこっちもパシャパシャパシャパシャライズだらけじゃねーか!!  竿をおいてきたことを後悔していると、なんと周一がこれで狙えとタックルを貸してくれた。 ありがたい!!  ライズのポイントは、ぼくのキャスティング能力の限界である15mあたり。 練習ならきれいにフライを落とせる距離なのだが、何故か実釣になるとうまくいかないもんで、なかなかあと2mが伸びない。 そうしてる間にもパシャパシャパシャパシャしぶきがあがる。 警戒のけの字もない。  しかし、何回かいいところにフライを流すが、どうしても食べてくれない。 フライの型くずれもなく、食べてるものにそう遠くもないと思うんだが、なぜかちっとも食ってくれない。 流しているときはシーンとしていて、キャストし直すためにピックアップした瞬間にライズがでたりする。 屈辱…   結局なにがいけないのかわからないまま、本格的に暗くなってきたので車に戻る。 残念…  しかし「最初の一匹」を釣り上げた感動は大きく、ずっと喜びとしてぼくのカラダにこびりついており、残念なんつっても全然残念でなどなく、死にそうなんつっても全然死にそうなんておもっておらず、もうとにかく幸せでいっぱいなのでありやす。 苦労した時間が長かっただけ、喜びもひとしおなのでございやす。     で、お祝いだっつって、近所のその名も「釣り味(!)」という食堂にいって3人でビールを飲みながら夕飯。 家からすごく近いのに、どうもぱっとしない佇まいなのでスルーしていたんだが、その焼きそばの美味さに全員絶句。 なんでもっとはやくこなかったんだ… 水餃子も揚げ餃子も、しっかりと美味しく、それでいて値段はとてもお手頃で、そのへんで弁当なんか買うんだったら断然ここに来た方がいい。   やぁ、素敵な1日だったなぁ。  ということで、記念すべき、初、自然渓流の釣果をどうぞ見てやってください。



2005-05-21-SAT

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