No.987 ハズレ

たいがい、相当いい線いっていても、最後の最後で裏切られる。 とことんつきつめて話し合っていくと、最後はくだらないプライドの自己防衛システムが働き、詭弁、詭弁、詭弁。 瞬間瞬間を取り繕うだけの汚らしい言い訳じみた、知識の、感情の垂れ流し。 どんなに柔らかく、誠実に、論旨が、レイヤーが違うことを伝えようとしても、防衛システムが作動した知的プライドジェンダーレディーはなにも聞こうとしない。 そもそもわかっていてあえて違うレイヤーで関係ないベクトルでもって流れを勢いづけて不都合をうやむやにすることこそが詭弁なのだから、あたりまえだ。 なにも分からない人が端から見ても、そういう実態には気付きもしないだろうが、見る人が見れば顔の細かな筋肉の動きで全てが痛いほどわかる。 どうして、自分に対するプライドとか、流れに一瞬のりそこねた気後れを、おもしろおかしく消化して、大きな流れの、正しさ、気持ちよさに、一緒に向かえないんだろう? どうして同じものを目指していたはずなのに、突然自分だけを守るなんていうくだらなさに負けてしまうんだろう? 自己を全否定してみるという精神の大掃除の気持ちよさを、一度も味わったことがないんだろうか? あれとそっくりじゃないか。 洪水を抑えることだけを考えて、ダムをつくり、堰堤を作り、結果、洪水によって得られる栄養の恵みをうけれずに痩せていく土地、遡上できない魚。 くさいものには蓋をしろ根性。 うめつくされる大地、アスファルトの道路。  ガチガチガチガチ上塗り上塗り、理論武装も柔軟に活用できずにただただ自分を固めてうごきずらくするだけの不出来な鎧。 なにがしたいんだか。 どうなりたいんだか。 なにを幸せとおもうのか。 そもそも守る価値ある個なのか?    結局、またハズレだった…  「仕事に理想をもつのはゆるされんのだ、しげる、甘いんだ。 お金が動くってことはバカとバカがバカなことをすることでよってのみ成立するんだから、まともなことをしようとしたらぶっこわれんぞ、まったく、ガキだなぁ。  焼き肉でもくって、おっぱいパブでもいって、パチンコでもして、テレビつけっぱなしでこち亀読みながら屁をこいて、そのまま寝ちゃいなさいな。」

2005-06-08-WED

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