No.988 買って帰るどろん

今週末からやっとあれがはじまる。 トニー滝谷。 ちゃんすは何故かトニー滝田という。 宮沢りえとイッセー尾形っつーのがもうやばい。 やばいよ。 原作を読むべきか読まぬべきか、悩む。 が、もう明日だから読まずだ。   メゾン・ド・ヒミコもものすごくみたい。 まだまだだが。 ジョゼの人らが作って、田中泯がゲイて、もうヨダレが… やばい。  ところで町田康が今年の春にだした、「告白」。 これ、すごいらしいね。 もともとめちゃくちゃ好きな作家だが、この告白、自他ともにみとめるとんでもない出来らしいのです。 新潟旅行の際偶然みつけてかなり気になっていたんだけど、ここまで評判がいいと積み本すべてすっとばして読みたくなる。 河内十人斬りをモチーフにしているのだけど、あの、己の作品の質にどこまでも貪欲な町田が、前から書きたかったこのネタを、そろそろ書いてもいいくらいのスキルが自分にはついたんじゃないかっつって取りかかったところ、ほんとに奇跡の連続っつーぐらい、あの、モノを考え作っているときに時たま舞い降りて自分のアートを突然ぐいと引き上げてくれる「例のあれ」がバガンバガン現れて、自分でびっくりするぐらい、あらゆる面からみてスゴイもの、になっちゃったらしいのだ。 話自体のパワーも、言葉の配列の芸術性も、テーマも、すばらしいと、おそらく普段辛口なひとたちが絶賛。 褒められかたの流れが、様子が、間違いなくオオアタリのときのあれなの、どこのなにを見ても。 太宰や三島の域に達した、というような声もちらほら聞こえるが、この現代において、そういう過去の人らが引き合いに出されるってのはとんでもないことだ。 だって、実際にピカソレベルのイラストレーターがいたとしても、こうなっちゃうとどうしたってピカソにはなれんからね。 情報がこういうことになっちゃったいま、もうスターはうまれんでしょっていう。  なのになのにそんな風にいいたくなっちゃう作品って!!!!  だめだ、自分でもうおさえられなくなってきた。 買って帰るどろん。

2005-06-09-THU

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