No.1005 初めてベテランと釣りに行く

3時に寝て、4時半起き。 寝なきゃいいのに。  ぼくは釣りに行くといつも大事なモノを忘れるので、今日ばかりはひとりじゃないので念入りにチェックし、待ち合わせ場所のジャバ駐車場へ。 すでにクリーク佐藤さんとそのご主人(数ヶ月前バイクで事故って足と肩をやってしまい、いまだ後遺症がひどいらしい。難儀だ…)、そしてぼくと同じくビギナーのSさん(名前を忘れた)が集合していて、ぼくも合流。 じゃあウェーダー履いて一台でいきましょうつって佐藤さんの車に乗り込み、ちょっとだけ上流へ移動。 いつもぼくがやっているところはもっともっと上流で、川歩きだけでも毎回死を感じるようなところだが、やはり初心者はこういう下流域のひらけた川や堰堤狙いでやるべきなんだよね。  今日はなにがうれしいって、やっと、生で、経験者のフライフィッシングが見れるということがもうたまらない! 自分でいくら試行錯誤しても、本やネットで集めた情報を駆使しても、わからない部分ってのはわからない。 そういう領域ってのはどうしても存在するとおもう。 いろんなまったく別の分野の経験則を総動員して立体的に見えてくることももちろんたくさんあるし、毎回の実釣によって新しい、フライ独自の経験もストックされ、だんだんと全体の体系はつかめてきたものの、その「領域」についてはひとりで解決するにはそれこそ毎週通っても答えをだすのに数年かかるだろうなとおもっていて、なるべく早く、経験者と釣りをともにしたいといつも願っていた。  そして叶った。   今日の釣行は基本的に、川にでるとまず佐藤さんがはいってすぐのところから狙えるポイントに流してみせてくれて、反応がないとさらに2,3ポイント流し、その後ぼくとSさんで交互に佐藤さんが指示するポイントに流すというやり方。  で、見ていてとても勉強になったのが、佐藤さんのキャスティングは柔らかい。 ぼくはとにかく狭いループを綺麗に前後につくろうという気持ちがどうしてもあって、ラインの動きが無駄にシャープで直線的になってしまいがちなのだが、こんな小渓流でさして風もないようなシチュエーションでは、別にびしゅびしゅっとフォルスが決まっている必要もなく、佐藤さんのようにふわりとワイドループで、しかししっかりさいごのスナップをきかせることで確実に狙ったポイントにフライを落とすという、柔軟でしなやかでピンポイントでシャープ、というキャスティングこそが求められるスタイルなのだ。 枝にかかったときの余裕のはずしかたや、からまったときの対処(というよりは態度)、流し終えたフライをピックアップするときのバックキャストの速度(これまでぼくはピュっとするどくあげていたため、どうしても水面にピシャっと白いスジを作ってしまい、いつもそれが気になっていたがこればかりはどうしようもないと諦めていた。 ゆっくり上げるという単純な発想すらでてこなかったのは、やはり慣れないことをしているというへんな偏見、びびりによって、当たり前のことを当たり前に考えられなくなっていたんだわ。いけんいけん)など、とにかく学び取ることが多い多い。 いくつか学んだなら、ぼくはすぐにそれを身体に定着させたくて、魚を釣りたいとかなによりも、それを復習する意味で川をつかって練習したいとおもい、いつまでも同じエリアをグルグルグルグル楽しんでいたのだが、ご主人(川にははいらず橋の上からこちらの様子をチェックしていた)が心配して、「いま釣り上がったばかりだからもう釣れないよ、追いつきな」と、先に釣り上がったふたりを指さしうながす。 実はぼくは自分で釣り上がったところを20分後くらいにもう一度狙って、しっかり反応を得ていて、しかもいままでの経験知でこのぐらい間を開ければ警戒も解ける、という実感があったのだが、こうやって団体行動ができない自分勝手な性質は、少なくともモノを教わっているときには抑えるべきだといいきかせ、もうちょっとひとりでこの生き返ったポイント満載の川で楽しみたい気持ちをおさえて、急いでふたりに追いつく。 小さい川だが、急いで歩いたら4回くらい死にそうになった。  その後初めての堰堤釣りを経験し、何度かヒットしたのだがことごとくあわせそこね、結局釣果はゼロ。 佐藤さんは2匹。 Sさんもゼロ(一匹堰堤で釣ったのだが、勢いよくあわせたら後ろにふっとんでいったのだそうだ。 すてき。)  佐藤さん夫妻はなんとか釣らせてあげようとおもっていたようで、ぼくらがさぞかしがっかりしてるだろうと心配しているぎこちない感じでの納竿になったのだが、しかしぼくは学んだことの多さにただただ感激していて、釣果などこれっぽっちも気になっていなかったから、なんとかそのことを伝えたかったがどうもやればやるほど空元気のようなことにも見えなくもなく、もどかしかった。 本当に勉強になりましたんですぜ、お師匠がた。

帰ってお昼寝をしたのち、午後はくだくだと過ごし、夜、ふたりでうどんを食べにでかけ、ごちそうさま、どこかまぶしくなくて夜中まであいていてお茶一杯でずっといれるところはないかと考え、「いつもの場所」はたしか蛍光灯ではなかったんじゃないかっつっていってみたところビンゴ。 1時までやってるし、これはいい読書スポットをみつけた。 が、ぼくはやはり寝不足と疲れが激しく、眠くて眠くて眠くて眠くてとても本なんか読める状態じゃなく、終始カクカクいってしまいに熟睡、寝ぼけ運転で家にかえりつくなり布団に倒れ、のび太並のスピードで就寝。  すげ、のび太って変換されるんだ、ATOK!

2005-06-26-SUN

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