No.1037 シーズニング決行

早々に帰宅。 今夜はついにダッチオーブンおろしの儀式、シーズニングを決行。 鍋の表面にサビ止めに塗られたワックスを落とし、オイルを塗って鍋を焼き、鍋の表面に酸化皮膜(黒サビ)をつくることで、鍋がいわゆる「ブラックポット」化し、その天然テフロン加工のような酸化皮膜がその後の赤サビを防ぎ、扱いやすく良い鍋になっていく。 最初のシーズニングだけで完全なブラックポット化するわけではなく、長いこと使い込んでいくことでどんどん育っていくのだが、しかしこのシーズニングをしっかりしないことにはその後の鍛錬が無駄になってしまうこともある、非常に大切な儀式。 いろいろ調べて大体の工程は頭にはいったが、人によっていってることがまちまちで、どれを選ぶべきか悩む。 最初のワックス落としひとつとってもクレンザーに金束子でガンガン落とせという人もあれば、お湯だけで洗剤すら使わず金束子は絶対使うなという人もあり、まあ目的を考えれば普通の束子で熱湯でしつこく洗えば充分だろうと基本的に後者の姿勢でがんばる。 が、実際やってみると、洗っても洗っても茶色いワックスがいつまでも出てきて(2〜3回洗えば充分らしいのにもうかれこれ10回は洗っているのにまだまだ落ちない)、埒があかない。 重層を使っても全然手応えがない。 洗剤であらうことを禁止してない本もあったのでためしにジョイをちょっぴりつけて洗ってみる。 さすが界面活性剤、すさまじい泡立ち。 最近体も頭もなんでもかんでも界面活性剤のはいってない天然石鹸しか使ってなかったので、この泡立ちは脅威。 気持ち悪い。  その気持ち悪い合成洗剤によって、サビ止めワックスは一発でおちた。 一時間半の苦労は。  良くすすぎ、お湯を沸かし、さらに灰汁のように出てくるワックスの残りをすくいとり、自然乾燥。  エビスビールをあけ、うまい棒を食べながら乾くのをまつ。

乾いたらまずは鍋本体から熱する。 ちょっとあったまったところにオリーブオイルを染みこませた綿布をトングではさみ、全体にうすくオイルを塗ってやる。 鍋があったまるとそれが焼け、白い煙があがる。 そうするとその部分に酸化皮膜ができて焼き付いたような茶色になる。 煙がおさまったらまたオイルを塗ってやり、それがまた焼け、酸化皮膜の層が厚くなる(のだとおもう)。 茶色がどんどん濃くなっていき、しまいには黒くなる(のだろう)。 が、直接火があたる底面はどんどん黒くなっていくのだが、側面の壁はなかなか白煙があがるほど熱せられず、底面と側面の色にどんどん差が出てきた。 底面にしたってコンロの火があたる部分だけが黒くなり、火からはみ出した部分はなかなかオイルが焼けない。 底面は鍋をちょっとずつずらしていけばいいが、側面は難しく、一度皮手袋とリフターを駆使して横置きにして焼こうと試みたが、恐ろしく不安定で、ちょっと強く鍋を持つと分厚い皮なんかすぐに通り越して熱が手に伝わり火傷してしまったので、これは危険とあきらめる。 逆さにして、底の外側や足にもオイルを塗り焼き付け、同時にとなりのコンロで蓋を焼く。 蓋は全面熱が直なのですぐに煙があがり、取っ手があるからずらすのも簡単で、みるみる美しい黒色へと育っていった。 感激。 1時間ぐらいで蓋はウラオモテほぼ真っ黒に仕上がり、ブラックポットへのスタートとしてはまずまずのでき。 しかし肝心の鍋本体がまだまだ茶色で、これは最初のうち油を多く使う料理を頻繁にやってやって促進するしかないなとあきらめる。 ブラウンポット。  気付けば日付が変わっていて、家中オリーブオイルの焼けた煙でモウモウとしている。 ちゃんす先生は奥の寝室でDOを運ぶための厚手の風呂敷作成。 生活をともにする人とと趣味が共通するてのはとても楽しい。  日曜の記念すべき第一回目の屋外料理は王道「スタッフドチキン」に決定。 が、天気がどうもあやうい…

2005-07-28-THU

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