No.1131 高木正勝

夜更かししたわりに早く目が覚めたので、ひとりでちゃんすの綿畑を見に行く。 自重に耐えられずにポキリと中程から折れてしまっているものが目立ち、かわいそうなのでちゃんすに報告。 それをきいたちゃんすはすぐにしゃきりと目覚め、朝飯も食わずに対策にむかった。 ぼくはとしみつらとゆっくり朝飯をたべ、食後はしんのすけと遊ぶ。  昼前にぼくとちゃんすととしみつとじゅんことしんのすけとひろみつとあーさーみとしのびーとでかける。 一緒にイタリアンな食事をして、その後ぼくとちゃんすとひろみつとあーさーみの4人は高木イベントに福島市内へ。 イベントの協賛をしているお店のスタンプラリーをやっていて、ちょうどピックアップやらバーンズやらサクマレコードに行きたかったのでスタンプ集めをかねてめぐる。  3時の開演にあわせて福島フォーラムに到着、が、駐車場が混雑していて難儀する。 ひとりで4人分の席を確保してもらってるちかちゃん(ちゃんすの高校時のお友達)がさぞ辛かろうと、ぼくとちゃんすだけ先に会場へ。 ちかちゃんと合流。 ほどなくふたりもやってきて、無事開演。  3部構成の1部は、コイーダ収録作品と、その時期につくった他の作品の上映。 面白いものとそうでないものの差が目立った。 面白くないモノは、元ネタの映像にただソラリかけて色いじってるだけじゃん感いなめず、「これなら作れる」と思えてしまう故に面白くないと感じるんだろう。 寝不足と昼食べ過ぎたのとで、眠くてしかたなかった。 しかしコイーダのDVDで見たときもダントツで良いと感じた「girl」はやはりすごいクオリティーで、曲もいいもんだから感心して見入ってしまった。 眠気も吹き飛んだ。 高木、かっこいい。  第2部はインタビュー形式で、サクマレコードのサクマさんが俗っぽい質問を次々となげかけて高木をこまらせるというもの。 高木はとても線の細いボンバヘッドで、芸工の情報あたりにいくらでもいそうなキャラだった。 よくもわるくも今風で、強烈なアクやカリスマをもつタイプではない。 自分でも己をなにかすごいものとおもっている感じではなく、ぼくでいいのかとか、アーティストというのは抵抗があるようなことをこぼしていた。 世評もどちらかというと器用貧乏的に見られることが多く、ははあ、なるほどという感じで第2部終了。 ところが、3部でそんな甘い評価は吹き飛んだ。 この人、ぼくなんかが調子こいて彼はなんだね、なんていえるようなとこには生きていなかった。 骨太の本物だ。 まっこと芸術家だ。 最近の作品をあつめた第3部は、もう1部とは段違いのクオリティ、魅力、力をもったもので、まばたきするのも惜しいという感じで魅せられてしまった。 すげー。 ノイズ全開な音源にのった世界の終わりみたいな絵画的なものからめちゃめちゃ丁寧に作り込まれた森と動物のイメージが暴走するUAのプロモ(UAの曲がこれまたすごかった。エレクトロニカジャズみたいな音作りとボーカルがすごく高いところでめちゃめちゃ気持ちよく、ちゃんと融合していて、ボーカルいらね派としてはのきなみやわらかいところから鱗が剥離)まで、めちゃめちゃ幅広く、しかもガッサリとした本物の剛健な質感と深みと粘りをもった、以前とは比べモノにならない見応えを備えた本物の連続。 やられた。 ぐやじい。 おかげですっかり気持ちが覚醒して、ひさびさに頭が都会的な方向性でもってしゃっきりとした。 気持ちいい。  関係ないがいきおいでパンツを一本、Tシャツを一枚購入してうきうきと帰路についた。  行きも帰りも自分の運転じゃないなんてのは実にめずらしく、しかし逆にそれで変につかれてしまったのか、存外はやく眠ってしまった。 単休の貴重な夜、じっくりたっぷり遊び倒すはずだったのにな。  

2005-09-04-SUN

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