No.1137 メンズキャンプ

キャンプのために注文しといた鶏の骨付きもも肉ぶつ切りを引き取りにazウラの肉屋の開店時間にベタリ入店。ついでに紹興酒とコチュジャンを大沼で購入しようとおもったが、こちらは開店まえ。 一度戻り時間をつぶし、準備してもう一度大沼へ。 ちょっと時間つぶしに余裕こきすぎておしてきた。 追い打ちをかけるように自分がつくる3品分のレシピを忘れたことに気づき、一度家にもどり、結局予定より相当遅れての出発。 待ち合わせは寒河江の道の駅、チェリーランド。 これでもかと襲いかかる道路工事の片側通行にいらつきながらも、意外に10分遅れ程度で到着。 まだ来てない人もいる。 よかった。

車を2台にして荷物を移動し、スーパーで食材とビールをしこたま買って、現場へ。 ぼく以外みんなでかい山車で、その車載ポテンシャルが実にうらやましい、が、維持費を考えるととても買う気にはなれん。  山奥の、いい具合にさびれたキャンプ場に到着。 ここは無料で、管理人も不在らしく、林の隙間を勝手にテントサイトとして使えというような作り。 屋根付きの炊事場があり、いざとなったらここに避難できるなと安心。 奥の方にもう1パーティーいるだけで、ぜんぜん空いているのもいい。 さっそくテーブルやらテントやら設置して、音楽をかける。 で、下ごしらえがあるので料理にとりかかることにした(夕立がきそうな空なので、屋根付き調理場で最初から料理することにした)。 ぼくが今日作るのは、白菜を半分からきって、葉の間に挽肉をつめてだしで煮ると牡丹の花のように美しくしあがるというなんとも美味しそうな初挑戦メニューと、こないだ作って激うまだった、鶏ももとネギを紹興酒で煮るあれ。 余力があればタコ飯も。 とおるくんが作るのは本格ブイヤベース。 ホタテ、はまぐり、エビ、鮭、たら、にホールトマトをいれて煮込み、マヨネーズとニンニクと塩でつくるなんたらいうソースをかけて食べるという聞いただけで涎がたれてしまうような魚介スープ。 今日はたくさん作るので炭を使わずバーナーで調理したのだが、とんでもなく楽ちんね。 ダッチは炭でという思い入れに縛られず、料理そのものを楽しみたいときは、火加減自由自在のバーナーが本当に重宝する。 平行して、卵とチーズとサラミを薫製する。 これには炭を使った。

下ごしらえを終え、一品目を火にかけたところで、雷鳴。 そして驟雨。 やはりきた。 すぐに炭のはいったグリルを屋根下に移し、人間も全員避難。 残ったいろんなものが雨ざらしになる。 洗礼ですなと、皆ニヤリとしてあがるのをまつ。 10分ほどで空が明るくなり、雨があがる。 雨あがってまもなく、遅れて合流のともやが到着。 彼が唯一タープを持っているという皮肉。 しかしこれで雨の心配はなくなった。 ほどなく一品目が完成。 すでに日は落ちてランタンの光が頼もしい。 びちゃびちゃの椅子におのおのタオルやビニール袋などで対処し、座り、改めて乾杯。 一品目は例の初挑戦の白菜。 ちょっと白菜の芯が固い気もしたが、だしがめちゃめちゃいい味で豚挽肉に良く染みていて、そこに干しエビの旨味と生姜の香り、紹興酒のクセがあいまって、大好評。 屋外でこんな品のいい中華が味わえようとは。 しかしここで全員に不安がよぎる。 すでにこれまで数時間、ビールを飲みながらだらだら過ごしていたせいで、いつのまにか結構腹がいっぱいになっていて、一品目を食べ終わったところで意外なほど満腹を感じてしまったのだ。 これからブイヤベース、鶏もも、薫製と夜を徹して楽しむはずの割には、6時の段階で食への興味がだいぶん弱まってきている。 この時点でいわずもがなでタコ飯は脚下。  しかし続いてあらわれたとおるくん作のブイヤベースのあまりのうまさによって、まさかの食欲復活! このブイヤベース、ほんとに洒落にならんぐらい旨いの!! じっくり煮込まれた魚介とトマトが、かにみそのようなものすごく濃厚な旨味をつくり、そこに例のマヨとニンニクのソースが合わさることで一気に味が立体的にたちあがり、おくちの中がもう幸せでいっぱいになる。 浜っこのしょうじくんも唸る味。 これは是非とも伝授してもらわんといけん。 次はすでに味の保証ずみの鶏モモとネギの紹興酒煮。 酒のつまみとしては味が繊細すぎるので、前回発見したコチュジャンをつけて食べる食べ方を推奨したところ、これまた大好評。 我ながらめちゃめちゃうまい! しかしここにきてやはり強烈に腹一杯であることに気づき、あまりの苦しさに脂汗がでてきた。 これはやばい。 他の人はそれほどでもないらしく、うまいうまいとどんどん食べてくれるのだが、ぼくはぶつ切り肉をひとつ食べた時点でもう限界。 普段肉を食べないからか、猛烈に気持ち悪くなってしまった。 まだ大丈夫なうちにダッチのメンテをしとこうと、ひとり炊事場で後かたづけ。 脂汗だらだらかきながら鍋をバーナーにかけてオリーブオイルを塗る。 と、急激にのぼりつめた吐き気に耐えきれず、炊事場ウラに走り、嘔吐。 今食べたものを全部はき出す。 で、吐いたら一気に気分が良くなり、食欲も復活。 めちゃめちゃ元気に戻る。

小雨がふってきたのでタープの中に移動。 自立式の網つきタープなので、まるで家。 気持ち悪かったときは8時前にぼかぁダウンかしらんとあきらめていたが、吐いてからはすこぶる元気になり、これでもかと燻された卵やサラミなど(5〜6時間燻していたため、すばらしく深い味わいになっていた)を美味しくいただきながら、結局4時すぎまで起きていた。 最後にのこったのはぼくとまっつんととおるくんで、中学生のように女の子の話で盛り上がった。 歪み具合がとても良く似ているもんだから、普通絶対軽蔑されるような価値観がぐおおおおおおっと肯定的に渦巻き、はどめがきかない。 心地よい。 

2005-09-10-SAT

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