No.1160 おさまっていない虫の弁護士

会社帰りにスイミングスクールをのぞいてみた。 ドキドキする。 ガラス越しに、群れでバタフライする少年少女、ゆったりクロールする中年、特殊なフォームで歩く女の子などを見て、とても高ぶる。 はやく!!  サイトではわかりづらかったここのシステムをじっくり聞こうとおもい、意を決して受付に。   が、だれもおらん。 あちこちのぞくが、やはりだれもおらん。 せっかくがんばって受付まできたのに、残念。 もう一度ガラス越しにプールを眺めにもどり、うっとりと、半裸の善男善女をみまもる。 いいなー、あんなしてスイスイ泳げて、いいなー。 スイマー。 ぼくも真珠の飛沫をあげたり、あいつのビキニを掴んだり、波間のスイミングキャップ追いかけたり、五つも上のあいつをものにしたり、濡れた珊瑚の中へ夢を滑り込ませたり、満潮の海原へ腕を足を叩き附けたり、したいなー。  矢も楯もたまらずいまいちど受付へいくもやはりだれもおらん。 しかしムーンライダーズのおかげでさっきよりも情熱の増大したぼくはドアの窓をいろんな角度からのぞき、ついにスタッフらしき女性の水着姿発見、すぐさま手話でニ・ュ・ウ・カ・イ・キ・ボ・ウ。  すぐに気づいてくれて、さらに奥にいた坊主でヒゲでなんとなくかぶる彼が登場、とても丁寧に説明してくれた。 話を聞くと、月会費の引き落としが月末のため、月初めに入会すると、最初の一ヶ月は無料になるのだそうだ。 つまりいまはいると10月分タダ。 やった! 今日はもう係がいないから手続きができないといわれ、しかしそれでもちゃんと話を聞けたのと、思いのほか好条件だったのと、なによりハコの古ぼんやりした感じがとても気に入り、非常にウキウキした気持ちで帰宅。  家でも嬉しくって、数年前に買って2回くらいしか使ってない水着を着てはしゃぎまくる。 どうも当時ぼくの選んだ透明のゴーグルとシリコンの黒いキャップは今みるととても滑稽で、それを付けたぼくのスガタはどこからどうみても「虫の弁護士」でしかなく、さすがに公の場で見ず知らずの人々の中、最初から「虫の弁護士」はまずいだろうということで、結局プール用にはちゃんすの黒ゴーグルとキャップを借りることにした。 じつにしっくりくるんだこれが。 服の部屋で鏡を見ながら半裸でいろいろやってたらなんだか盛り上がってきて、悪のりしてちゃんすの水着をきて、右から袋を、左から竿をはみ出させてみたらこれが実におもしろく、横で見ていたちゃんすは「おさまってね〜〜〜!!!」と激しく笑い転げ、ぼくも鏡をみてそのあまりのおさまってなさに笑い死ぬ。  ぜひ、初回はこれ+虫の弁護士でいきたい。  おさまってないよ、ちみちみ、と、笛を吹かれたい。 弁護士なのに。

2005-10-03-MON

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