No.1180 マーカスとセミア

連日の映画まつり。 今日はずっと楽しみにしていた「メゾン・ド・ヒミコ」を観てきた。 ジョゼのコンビに細野の音楽、そして田中泯がオカマ。 期待するなというのが無理なはなし。 ところが。 なんとも意外なことに、全然ぱっとしなかった。 観てる間中ずっと退屈だった。 昨日のサヨナラcolorがすごかったからとかいう相対的なことでなく、ちゃんとおもんなかった。 なぜ???  すべてが見え透いていて、しかも見え透いているなりに面白くできてるならいいのだけど、編集のバランスがとにかくダサい。 カメラワークにセンスがない。 ゲイの扱いが悪い意味で大味。 「間」のつくりかたが下手。 田中が全然活かせてない(個人的不満)。 コウの演技が冗長。 オダジョー無駄に萌え見せ。 こどもの使い方とか、ミュージカル外しとか、トッピング関係もとにかくへたくそ! こんなこと書くと、穿った嫌らしい見方をしてんじゃねーのとおもわれてしまうかもしれんけど、ぼくはそんな勿体ないことは自分のためにもしたくなく、いいところをさがしてピカピカニコニコと楽しもうと、とても素直に観たつもりなんだけど、いつまでたってもただ散らかりっぱなしで最後までいってしまった。 このネタなら絶対もっとおもしろくできるはずなのに、なんでこんなちらかったバランス感覚のかけらもないような出来になっちゃったのか???  もったいない!  ゲイの老人ホームなんていう美味しい箱、どんだけ魅力的に、観てるこっちがずっとそこに居たいような場所にしてくれるかと期待してたのになー。 期待値でかすぎたんかなー?

夜、マーカスがガールフレンドのセミアをつれて(さんざ道に迷って)やってきた。 セミアはお母さんが日本人、お茶の水生まれアメリカ育ち、大学の専攻は政治学・哲学のきゃわいらしい、とてもスマートな女性。 みかんをおみやげにもらった。 マーカスのリクエストで、今夜は生春巻きをセルフサービスで巻きながら食べる、大生春巻きパーティー形式。 楽しい。 ぼくは風邪ひきでぽわぽわしながらも必死で英語のやりとりについていこうとがんばるも、あまりに最近英語から遠ざかっていたせいで、基本的なことすらうまくいえずにもどかしい。 ちゃんすは知らぬ間にヒアリング能力が劇的に向上していて、ぼくが●×▲◇★〜!%としか聞こえないときもかなりの確率で内容をキャッチしていたのに驚いた。 すばらしい。 セミアは実はかなり日本語を話せ、基本的には日本語禁止だが(マーカスが孤立してしまう…)ところどころにちりばめてくれるおかげで助かった。 ビールを飲みながら2〜3時間話し、段々と盛り上がってきたのだが、残念なことにセミアがどうも風邪をひいてしまったらしく(そういえば昨夜雨に濡れたといっていた)、明日も学校(中学校の先生をしてる)だからと早々にひきあげた。 まあぼくも調子にのって夜更かしできるような体調ではなかったので、ちょうどよかったかも知れん。  次は体調を万全にして、セミアの家でタコスパーティーをする約束をしてお別れ。 シンメトリー。

2005-10-23-SUN

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