No.1207 暗黒面に落ちたパダワン

オランダの光、リベンジ。 やはり朝みると強烈。 すべての情報が送り手のこめたものとブレなくはいってくる。 で、とても気になったモンドリアンのデ・ステイル以降の絵。 出演者が声を揃えて、まじめくさった顔で、フェルメールとほぼ同等に光をここまでリアルに再現できてるのがモンドリアンだっつって見せられた絵が太陽と埠頭だもんだから、衝撃を受けた。 あそこまで写実の極みみたいなものをさんざみせられ、その直後に、あれを見せられて、これは同義だ、究極にリアルだみたいなことをいわれたら、いやでも興味がわく。 この白地に木炭かなんかでひかれた不安定な格子(光だなんだはおいといても造形的にかっこいい)に、どれほどのもんが隠されてるのだ? つって巻き戻しして全神経を集中させて見たら、一瞬なにかすごいものを感じたもんだから、やばい。 捉えきれなかったものの、確実に、期待した秘密の類の存在は確認できたのだ。 やべー。 しゃべー。  で、昼近くになにか世界に対して不条理な文句をたれながらブツブツ起きたちゃんすちゃんにその旨話すと、自分もうつらうつらとしながらも昨夜、まさに同じことをおもったというので、なら今日はモンドリアンを探りにいこうということになった。  もう時間も遅かったので、すぐに芸工にでかけ、図書館に潜入、洋画の棚で図版の多い洋書数冊と、文字の多い日本語の本を一冊発見し、閉館までの数十分を楽しむ。 期待通りの人間像、ファナティックな「真実」の追求。 あそこにいたるまでの逸話などを知るにつれ、最初に直感的に感じた理想的なイメージどおりであることがわかって興奮。 また段階を経てああなっていくのがわかる図版などもあり、おもしろい。 そして明言。

本能は、自己集中、自己啓発としてあらわれ、それは限定である。 直感は、自己否定、自己破壊を生み、それは拡張である。

すばらしい。  そのまますばらしい気持ちで飯田温泉でじっくりと温まり、ポカポカのまましんのすけの誕生会に向かう、が、時間が早いので近くのチキンハウス(昔は超特大盛りの唐揚げ定食の店だったが、採算があわなかったのか、焼き鳥居酒屋になっていた)でしっぽりと飲む。 1000円にしてはやけにボリュームのある焼き鳥盛り合わせ(このへんは以前のチキンハウスらしさを踏襲)を肴に大徳利2本を燗でいただき、すっかり良い気持ちで佐藤家へ。 ぼくらとひろみつらの連盟でダースベイダーの仮面と人工肺とマントとシスの赤いライトセーバーがセットになってるすばらしいプレゼントを買ったのだが、なんと両親からのプレゼントもしんのすけたっての希望でジェダイの緑のライトセーバーだったようで、そこにはすでに荒々しいパダワンと化したしんのすけが。 ほどなくとしみつの同僚で料理の得意なこうじさん(30)がじゅんこと用意した料理が次々に運ばれる。 チーズフォンデュ、鮭のマリネ、高菜ペペロンチーノ、明太子パスタ、くいきれないほどの皿が並ぶ。 コウシロウのフルーツケーキに3本の火をともし、ハピバースデー。  うーん、楽しい、美味しい。  しばらくしてひろみつとあーさーみが到着、予定通り、例のテーマ曲にのってベイダー卿が恐ろしげな呼吸音とともに登場。 意外だったのはその中身があーさーみだったこと。 そしてさらに意外だったのが我らが期待のパダワンが、洒落にならないほど怖がってしまったこと。 トラウマレベルに本気で逃げ回り、泣きじゃくり、さながらなまはげイニシエーションである。 みんなはその様子が面白くてしょうがないが、さすがに母親は見るにたえずもうやめてくれと。 しばらくはソファに置いてある生首にさえびびっていたが、興奮がおさまるにつれ、当然興味がわいてくるパダワン。 ものとしてのベイダーマスクはもう怖くなくなったようだと、父親がそれをかぶる。 と、またしても怯え断末魔の叫びをあげるパダワン。 どうもかぶると意味がかわるらしい。 少しずつそれがただのおもちゃだと学習し、最終的には自分ですすんでかぶるにいたったのだが、しんのすけに対してあまりに大きなそのマスクをかぶったさまが、あ、ま、り、に、も、かわいすぎて、もうみんなメロメロになってしまった。  おもいだしても顔がにやける、強烈な破壊力だったなー。  その後は予想通りダークサイドに落ちたパダワンの無差別で残忍な攻撃に、みなリアルに血をながし、骨が砕け、大変だった。 としみつとのゲイ説が噂されるこうじさんの、本気で海外でほられそうになった話などでもりあがり、ちびっこがいるのに2時過ぎまで騒いでしまった。 やあ、おもしろかった。 相当肉体はダメージドだが…

2005-11-19-SAT

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