No.1222 広告サミット2

飲み過ぎた。 起きたらもう10時半。 風呂にはいって11時。 初回プログラムはスルーだ、こりゃ。 実に美味しく朝ご飯をいただき、3人で語らい、やぶれた壁紙の隙間を埋める太陽の塔など作成しながらのんびりとした時間を過ごす。 いつまでものんびりしていたい気持ちだったが、なんとか奮い立ち12時半においとまし、会場へむかう。 どうもほんとうにお世話になりました。 とっても楽しかったです。

ギリで会場入り、昨日とうってかわってすごい人の数。 日曜だからか、人気コンテンツなのか、コピーライター大喜利。 アドリブのきかないコピーライターという人種の大喜利なんて、どうも外しそうだなと心配していたが、これが意外にも強烈に面白かった。 大喜利の前の電通だか博報堂社員の手品も、中島と黒田の漫才も、すばらしかった。 中島信也は下手な芸人なんかよりずっとおもろい。 人をくった綺麗な流しっぷりと、それを軸にしたキレのあるアドリブがすげー。 で、大喜利の進行も円楽こそ秋山さんだがそのわきで実質的な進行をしてるのが中島で、秋山さんがよくわからんことをいったら「ね、はい、よくわからんかったけど」とがんがん流し、佐々木宏が痛々しい状態に陥ったらしっかりと「なんか痛々しいことになってきたので」とちゃんと容赦のない(ゆえに救いになる)コメントをつけ、皆が本格的に容赦なく佐々木いじめ(さながら歌丸いじめ状態)をはじめると、今度は秋山さんが「容赦を大事に」と明言をとなえ、もう時間いっぱいずっと楽しかった。 プログラム開始前にいっていたように、これは広告サミットでも唯一の「娯楽」であり、その言葉に偽りなく、本当に100%良質なエンタとして大成功だった。 すばらしい。

次のプログラム開始まで1時間あるな、どうしようとおもったら、なんとすでに階段下まで並ぶ人の列。 うわ、こりゃ本格的に昨日とは別イベントと考えた方がいいなと、仕方なく列最後尾を目指す。 2階くらい降りたところでまりえちゃんに呼び止められ、そこに割り込ませてもらう。 やった。 まりえちゃんは7時の新幹線でのぼり、ぼくが見逃した今日最初のプログラムからちゃんと見ていた。 ふたりで付き合いはじめのカップルのようにぎこちなく話しながら30分ほど並び、で、開場。 次はCM。 サミット首謀者である箭内と、先ほどの中島、岡、小田桐さんの、作品をみながらのトーク。 これもなかなか面白かった。 畑は微妙に違うしクライアントの規模は比べるのも烏滸がましいが、しかしいろいろと通じるところがあり、話が妙にリアルに聞けておもしろかった。 しかしこういう人らの話を聞いてていつも思うのが、別にこの人らが特別天才だとか努力をしてるとかいうことではなく、ただ、この人は、ここにいるんだな、という感覚。 話してることを聞いても、作ったものを改めて見てみても、特に各界の最前線にいるわけではない勘のいい友人群、そして自分自身と、べつにこれといってなんもかわらんのだ。 この人は、こういう位置づけが好きで、性にあってて、だからそこにいるんだな、と。  あちらを立てればこちらが立たないのが世の中で、人生ですから、結局、自分として何を大事にして生活するのが心地良いかっちゅうことになるんだよな。 どんなことをしてようが、とにかく自分をごまかさないで、自分を好きでいられるような行動選択でもって生きていたら、同じようにみんな素敵なことになるのだ。  反対に、自分で、これじゃいかんとおもってるような生活をズルズル続けてしまえば、そりゃどんどんきらめきを失い、自分で自分が嫌いになり、人間がどんどん卑小になっていき、そのうち「自分が嫌い」という「視点の位置の清潔」さえも失われ、ほんもののゴミ屑になってしまうだろう。 お風呂に入ろうとおもって入らなかった時の気持ちや、布団に移ろうとおもって炬燵で寝てしまった朝のあの嫌な気持ちが日常的に積み重なり、妥協が重層化すると手もつけられんことになる。   で、最終プログラム。 糸井と佐藤の対談。 まあ、おもしろかったが、しかし期待したほどでもなかった。 佐藤という人が若いからか、どうも話にときめきが乗らなかった。 やはり、なんといっても、おっさん同士の話こそがおもろいね。 若いとだめだ。 なんかつまらん。 どこか必死だ。 余裕ぶっててもそれこそが必死くさかったり。 自分のの日記もどんだけサブいかと。 まあ、サブいからといってなにもしないとおっさんになった時さえまだサブいという絶望的なことになるので意地でもやめんけど。 自分のことはおいといても、やはりこれからはなるべくおっさん同士の対談鼎談シンポジウムなどを狙っていくべきだなと、この二日間で痛烈に感じた。 5、60歳ぐらいでようやく話に魅力がテカテカのるんだわね。 相対的なもんで、自分が50になったら7、80歳でとかいうんか知らんけども。

なにもいわないですっかり時間をオーバーしてやがり、長いなとおもって時計をみるとなんと19時48分。 新幹線が20時36分。 ここから1階におりて駅まで歩いて東京駅まで30分電車にのって新幹線乗り場までいくことを考えると、やばいんじゃないかしら? とあわててまりえちゃんとふたり、会場をぬけ、新幹線にむけて急ぐ。 結構ギリギリで到着、急いで弁当を買って乗車。 あわてて買ったせいで、信じられないぐらい不味い弁当を買ってしまった。 西京焼きと銘打っているものの、どこがそれなのかまるでわからない非道い代物で、涙を流しながらやっとのおもいで食べた。 ぼくにとって美味しくないものにお金を出してしまったときのダメージというのは、他にないぐらい強烈最悪なものなのだ。 本当に落ち込んでしまい、3時間、読書と音楽と夜景を楽しむはずが、すっかり寝込んでしまった。 なんともったいない!

2005-12-04-SUN

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