No.1240 牡蛎あたり

7時からボーノで食事。 雪がすごい。 ヤマのくるまで近くのパーキングにとめ、ボーノへ、二階へ。 ワインで乾杯。 次々に運ばれる、極上の料理をぺろぺろ楽しむ。 例のごとく暴走するちゃんすの無秩序な言動を、夢のツートップであるはなやくんとぼくがたくみに併走し、整地していくさまにヤマも感動。  2時間ぐらい食事を楽しみながらワイン2本あける。 つまみを買って家に帰り、焼酎、ウィスキーなどで飲み直す。 1時ぐらいからちょっと気持ち悪くなり、飲み過ぎたかなと横になって休憩。 そこから悲劇が…

10分ほど横になって休んでいたのだが、気持ち悪さが加速度的に育ち、たまらずトイレへ。 せっかくのご馳走を全部はいてしまったが、これで復活して飲み直せるだろうと席にもどる。 が、いっこうに吐き気はおさまらないどころか、ますます極悪なものに。 もう一度吐き、こりゃ無理だと布団部屋で横になる。 胃の中身を全部吐いてしまったためか、今度はそれに強烈な腹痛も加わり、全身が悪寒でガクガク震えはじめた。 ここまでしんどいのは生まれてはじめてだ。 もう吐くものがないのに、それでも体がなにかを出したがり、またたまらずトイレにかけこむ。 どろっとした赤黒い粘液がむりやり絞り出されるようにでてくる。 体中の筋肉を限界までつかって吐き出しているみたいで、中の方の筋肉が一気に消耗する。 上からはもう出ないとおもったのか、今度は肛門から黒いコールタールみたいな便がネロネロとあふれる。 もうだめ、死ぬ。 布団にもどり、信じられない苦痛に悶え、なにをどうすりゃいいのかもわからず、吐けば吐くほど増していく吐き気に絶望、1時間ほど耐えた挙げ句、もう自分ではどうしようもないと、救急病院につれていってくれとちゃんすに伝える。 これはどう考えても食中毒だろ。  考えられるのは、弁当にはいっていた4日前のチロルパーティーの残り物のグラタンか、あるいはボーノで食べた生牡蠣。 前者は食べたときに強烈な苦みを感じ、不審におもって残りを廃棄したものの、一口食べたことをちょっと心配はしていた。 後者は前回生牡蠣を食べたときにここまでではないにしてもとんでもない目にあったので、それ以降はじめて口にしたこともあり、今となっては大変疑わしい。 ヤマの運転で病院に連れて行ってもらう途中も、硬く凍った轍で揺れる車中でネトネトした黄色い液を吐き続ける。 S病院に到着、あまりに気持ち悪くて存在してるだけでつらい。 よくお産のドキュメンタリーなんかでうめき声をあげる女の人を見て、人前でこんな恐ろしい声がでちゃうてのはよほどしんどいんだろうなとおもっていたが、あまりのしんどさにぼくもまるきり同じ声をだしていた。 つわりてのはこんなにスゴイのか?? 無理!   便所に駆け込み、またしてもうえからもしたからもデロデロ。 ほんとに吐くものがないはずなのに、また、まとまった液体が吐けたのに驚く。 絶対に人が体外にだしちゃいけない類の水分まで絞り出しているに違いない。 ようやく便所からでて、体温をはかり、診察室へ。 問診を受けているときもビニール袋に吐き続け、ようやくすこしおさまったのでベッドに移動、点滴をうける。 一泊するということになり、ちゃんすとヤマには帰ってもらう。 こんなに消耗してて、気持ち悪くて、点滴してて、またトイレにいきたくなったらどうすりゃいいんだろうと心配するが、点滴をうけて3分もするとだいぶ楽になる。 なにをいれてるんだろう??  吐き気と腹痛はかなりおさまったが、吐き疲れてか背中がとても痛く、点滴をした仰向け状態ではなかなか寝付けず難儀する。 背中をなんとか楽にしようといろいろ動いてみるが、そうするとまた気持ち悪さが復活してくる。 八方ふさがり。 そんな状態でも気づくと10分ぐらい眠っているもんで、また起きて苦しみ、いつのまにか寝てまた起きて、と、3時間ほど繰り返し、ようやく点滴がなくなる。 生き地獄だった。 医者にだいぶよくなっというと、帰っていいよっつーのですぐに迎えをお願いしてベンチでまつ。 背中の痛みから開放されたお祝いに、アクエリアスを購入。 空っぽの体に刺激が少ないように、一口だけ口に含んでよく噛んでから飲み込む。 染み渡る。 30分ぐらいしてヤマとちゃんすが迎えにきてくれた。  ああ、帰れる。  あ、ちなみに牡蛎は新鮮だろうが火を通してようがなんだろうがあたる人にはあたるというものなので、ボーノの牡蛎がどうこうというわけではないのであしからず。

2005-12-22-THU

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