No.1304 とてもリラックスして泳げた

個人的なことでないアイデアだしが、自分は苦手な方かと思っていたが、自分の中のリミッターさえうまくはずせれば意外とポンポンでてくるもんだと気付いた。 で、自分の中のリミッターは、朝の脳のウォーミングアップでだいたいなくなる。 ほぐれる。 ずっと続けてきたことが、そのタイミングを変えることで意外な活きかたをすることに気づけてうれしい。 いろんなことをやったりみたりして、最近とても強く感じることは、「実力」と呼べるようなものがなにによってつくかといったら、それは、「反復練習」でしかないねやっぱり。 反復練習にによってまず単純に身体能力とか神経伝達のレベルで脳と行為が無駄なく直結するようになり、いわゆる技術が熟達し、また脳の方の、メンタルの方の駆動を安定させ、保障するのが、これまた反復練習をしてきたということから無条件で生じる自信だったり、技術の熟達を自分自身で認めることから生じる己に対する信頼感だったりするんだから、絵にせよ、言葉にせよ、運動にせよ、とにかくものにしたかったら有無をいわさない反復練習、これにつきるんだわ。 自分もふくめ、みんななんとなく知ってはいるんだけど、これができない。 そこまでのモチベーションが日常の中では生まれづらい。 そこまで入れ込むことになる奇跡的なきっかけにぶつかった人はラッキー、としかいいようがない。 続ける、なんてことを意識しないで毎日やっているようなことは、みな、かなりうまい。 うんこをする一連の動作とか、美味しいものを食べて飲み込むまでの顎と舌の使い方なんてのは、その目的を遂行するために一切の無駄が無い所作に安定収束、というところにとどまらず、日々芸術的な価値をもって上達しているに違いない。

反復練習とはとてもいえないような頻度でしか行くことができない水泳は、やはり上達も遅く、メンタルの浮き沈みも実に激しいわけだが、しかしそれでも長いスパンで続けているわけだから当然下手になったいくことはなく、マクロでみれば間違いなく右に昇っていっているようで、今日はマンツーマンで、ぼくのリクエストにこたえてクロールを徹底的に、いや、テッテ的にチェック、いや、テックしてもらったのだけど、レッスン中は慣れない部分に意識を集中したせいで、トータルでは余計に乱れたようなことになったのだけど、レッスン後、自分のペースで、いままでいわれたことをひとつひとつ確かめるようにしてあれこれ試していたら、不意に、ものすごくリラックスして泳げる感覚をものにして、驚いた。 長く続けているおばちゃんたちが、フォームなどめちゃくちゃなくせにゆったりと、楽な感じにいつまでも泳いでいるのがぼくは不思議でしょうがなかったが、この感覚の延長でいったらあれは納得がいく。 やっと、やっと、いちばん肝心な、全身のリラックスの意味が体でもってわかった、わかれた。 うれしい。 これが軸にあれば、あとはまさに字義通りの体の「軸」の安定をそれこそ反復練習によって体得し、あとはぼくにはおばちゃんたちにはない「美しいフォームへの執着」があるのだから、ゆくゆくは、成人から始めた割にはとても綺麗な泳ぎだねちみちみ、というような泳ぎでもって1時間無心で泳ぎ続けるおじいちゃんに、ぼくもなれるような希望がリアルに見えてきました。 うれしくて、ひさびさに100分ほど泳ぎ続けた(もちろん25mごと立っている)もんで、ものすごく疲れた。

疲れた体を半面心地よく感じつつ八文字屋にいったら、そろそろでたかなとおもっていたデザインノートの7号がなんといちばん待ち望んでいた「イラストディレクション特集」で、歓喜して購入、そのままモスに流れ、金井の「彼女(たち)について私の知っている二、三の事柄」(金井は中学でヌーベル・バーグにはまった早熟映画馬鹿なので、50そこらになってあえてこのタイトルをつけるあたりの気持ち悪さもかっこいい)を読み、昨日ひさびさ(結婚前に「たまや」を読んで以来なので5年ぶり)に読んだ時ほど、この人独特のスーパー入れ子構造長尺センテンスへの抵抗もなくなり、というかむしろえぐいぐらいにぴったりと自分の感性にはまり、気持ちよい読書。 そういえば、ぼくのこの読点でつなぐ入れ子気味の文章の癖も、もともとは金井の影響だったんだと思い出した。 ぼくは彼女のように変態的な推敲を重ねるわけにはいかないので(1日どうがんばっても5枚が限界だそうだ。高野文子の寡作っぷりを想起させる、「おそかろう、よかろう」系)、あれほど長い、徹底した入れ子構造のセンテンスを作るわけにはいかないが、なぜああいう形を選ぶかという気分みたいなものは、感覚的にとても理解できる気がする、すごく「嘘じゃない」文章なのだ。 テッテ的に、いや、徹底的に文章に身を尽して良いのであれば、ぼくも自然、あのような、読む人を選ぶような極端な文体に行き着く気がする。 小説が面白ければ面白いほど、平行して意識の影で走っている「ウイニングイレブン10を買って遊びたい」という気持ちが強くなり、我慢できずにGEOにいくも、今日も迷ったあげく、サッカーゲームをやる時間なんてどこにあるんだ、という気分に支配されて、負け犬のような気持ちで、買わずに帰宅。 かれこれ2ヶ月こんなことを繰り返しているから気持ち悪い。 精神衛生上良くないので、あまりやれないにしても、もう「お薬」として買ってしまえばいいのだけど、お金をだしてプレッシャーを買うようで、どうしても買えない。 どうも勝手に変な螺旋に迷い込んでいるような感じ。 「欲しい」と思った時点で、はじめから負け戦。

2006-06-20-TUE

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